エキストラのバイト・仕事内容
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ギャラはおおよそ、4000円!
もちろんギャラは、CMでオーディションがついたり、ドラマでも明らかに演技力が要求される台詞のつくようなものになれば、4000円に限ったことではない。
といってもピンキリですが、CMの場合、最高で3万円の額がつくこともあるらしい。
あとはバラエティ番組の再現フィルムを演じて、1万円とか。
同じCMシリーズに連続してオーディションに合格した人のなかには、役者デビューを果たしてしまった人もなかにはいるらしい。
今の若い人は度胸がいいから、本番でそこそこの演技ができるのかもしれない
ちなみにギャラは月末締めの翌月15日払いと、なかなか迅速な支給形態をとっているのも魅力的だ。
「メジャーなドラマに出たい!」というのが動機のほとんど
「とくに月9に出たいとかいうミーハー心の強い人はなるべくこちらとしては蹴りたいんですが、若い人たちは基本的にはほとんどがそういう動機で来ていますね。
だから現場でそういう気持ちさえ出されなければいいんです。
つまりサインを欲しがったり、写真を撮りたがったり。
あっちの現場には行きたいけどこっちの現場には行きたくないとか。
そういう方には仕事は極力回しません。
ファンとして現場に行かれてはその後の仕事に影響が出ますから」
と、関係者の話。
サイン厳禁とかというのは、まあ当たり前でしょう。
だが、なんとかメジャーなドラマに出るためには、ほとばしるミーハー心をひた隠し、どんなドラマでも行きますーというスタンスを貫きさえすれば、意外と簡単に願いは叶うということらしい。
「強いて言えば、年代層としては20代後半から30代後半の、働き盛りの男性がやはり手薄ですね」
確かに、この年代なら普通は会社員をやってるし、収入保証のないエキストラを本業とするにはあまりに不安が多いわな。
このあたりの年代は、青山あたりの通行人もできながら、リクエストに応じてはヤンエグ系や刑事や警官もできる人が望ましく、それはどこのプロダクションでも手薄なのではないかと言う。
その逆、20代の女性は今や飽和状態なのだとも。
就職氷河期にあぶれた新卒女子大生や、暇を持て余している主婦は腐るほどいるということなのだろうか。
しかしながら、1本4000円というギャラにもかかわらず、そして明日の収入の保証もないにもかかわらず、
なんとこの仕事1本で食ってる人は思いのほか多いというのだ。
「皆さん、何社も掛け持ちして安定収入を得てますね。
ギャラはうちでトップで稼いでいる人は月に20万から25万くらい。
それくらいがやはり限度じゃないかな」
20万稼げると言えば、そこそこ食っていけないほどではない。
へえ、エキストラって食えるんだ。
しかも誰でもできる。
なあんだ。
皆さんも、リストラされて仕事がないだとか言い出す前に、これですよ。
ひとまず次の仕事が見つかるまでのつなぎとしても食えまっせ、この仕事。
一応、誰でもいいとは書いたが、足が不自由だとか外見的に明らかにハンデがある人だとかはトライアルの場合、面接の時点で丁重にお断りする場合もあるとか
(まあ、目立たなく、大衆を演じるのがエキストラってもんだからね)。
なかには過激なまでのデブが来ることもある。
それはそれで小錦の家族を演じるドリームキャストのCMのように(あれってエキストラ事務所から探したんだってさ)ニーズがあるのではないかと素人考えに思ったのだが、やはりそういう人に声がかかることは滅多にないらしい。
そのため、登録料はとらずに登録カードに記入をしてもらうだけにとどめ、
後々発注先からリクエストがあった場合にのみ連絡する形態をとっているそうだ。
「登録カードに記入することは、身長や体重、ヘアスタイル、できる曜日、できない曜日などですね。
毎日でも予約が入る人には、優先的に仕事も回します。
それから集合場所と家との距離も多少考慮しますね。
23時を回ったらタクシーで家まで送り届ける方式をとっているので、なるべく近い人をまとめて出すようにしているんです」
ってことは、埼玉の熊谷あたりに住んでるとか、千葉の房総に住んでるとかじゃあちょっと仕事は来ないのかも。
エキストラの仕事を長年やっている人の話では、
「この仕事を始める前はプログラマーをやっていたんですが、時間が不規則なのと人間関係に嫌気がさしたので辞めました。
エキストラの最大の魅力は、自分の時間を好きに使えること、それと人間関係のしがらみの無さですね。
もちろん現場によっては4時間拘束が24時間拘束になることも稀にありますが、それでも時間の自由はきく方だと思いますよ。
そうしてできた時間で以前は果たせなかった、バイクで日本一周をするという夢も叶えましたから」
うむ。
そりゃ会社員にはできまい。
ところで、仕事がたくさん回ってくるようになる秘けつは?
「基本的に毎日事務所には電話しますが、
それ以外にはサインや写真をねだってはいけないのはもちろん、遅刻厳禁、私語も厳禁ですね。
控え室とかでは構わないけど、現場では音をたてたりしてもいけないんです。
それから多少の演技力。
ただ歩くだけでもぎこちなくなる人もいるんです。
台詞を言うこともありますよ。
ウェイター役なら��いらっしゃいませ″��お待たせしました″は当たり前。
以前、383行くらいの台詞があったこともありました。
でも喋ってもギャラってほとんど変わらないんです。
なかにはより目立つ位置に立とうとしたり、台詞を喋りたがったりする人もいますが、僕は……いいです」
彼は達人の領域に入ってしまっている。
扮する役柄は刑事、警官、ウェイター、サラリーマンなどが多く、スーツを持参することが多いらしい(ウェイターの場合はワイシャツだけ、警官の場合は制服が用意される)。
この警官スタイルの時、こっそり自分の姿を記念に写真に撮ることもあるんだとか。
役者を掃っちゃいかんが、自分ならいいもんね(でもこれもこっそりやらないとNGらしい)。
そんな仙人のごとき感覚の彼にも辛いものはある。
エキストラ最大の敵、待ち時間である。
1時間どころか下手すりゃ10時間でもひたすら待ち続けるのみ。
これを乗り切ることができればエキストラという仕事はより楽勝になるらしい。
なかにはそれが嫌で、1回で辞めていく人もいるんだとか。
「ゲームとかを持ってきてもいいんですが、いつ呼ばれるかわからないし、
別個に控え室がある時ならまだしも、そうでない時は、すぐそばでスタッフや役者さんたちは仕事をしているわけですから、おおっぴらにはできませんよね。本や雑誌くらいならいいかもしれないですけど。
あとは冬のロケなんかは寒さが辛いので、靴下2枚にタイツも履いて、カイロをいくつも背負ってということをやりますね」
暑さ寒ささえ耐えられれば読書家には向いてる職業ってことか。
さあ、皆さん、エキストラの仕事、いかがでしょう。
何の能力もなくっても、何の自信もなくっても、今すぐ食っていけるお仕事です。
きっと。
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