コンビニバイトはココをチェック
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全国に120ものチェーンがあるというコンビニには、お馴染みのセブンーイレブン、ローソンってな大御所からファミリーマートなんていう知る人ぞ知るクールなネーミングのものまでいろいろ。
「外食オンリー」という独身男性に限らず、ギャルからおっさんまで、普段はやっぱり客としてお世話になることが圧倒的に多い。
だけど、今や5万店舗を超えるコンビニは、バイト先としても起メジャーな存在のはずである。
さてさて、試しに計算してみると、仮に少なく見積もって、コンビ二1軒にバイトが5人としても、合計はナント、25万人!こりゃ、すごい。
水戸市の人口と同じ。膨大な数の人間がコンビニでバイトしていることがわかる。
聞いたところによれば、コンビニバイトは
「高校生・大学生が経験したことのあるバイト」
として堂々の一位にランキングされているという。
なるほど、まさにバイトの王様と言えそう。
そして、コンビニでバイトする人たちに不思議と共通する特徴はバイト期間がやたら長いこと。
うちの近所のローソンで深夜に働いているお兄ちゃんとは、もう三年くらい前からほぼ毎日顔を合わせているような気がするし……。
うーん、でも、コンビニって、正直なところ、時給もそんなに高くなさそうだし、仕事内容もムチャクチャ面白いってわけでもなさそうだし、三年や四年も働いていてよく飽きないなーと思う。
「もしかしたら、コンビニ以外で働ける場所がないんじゃないか」
とイケない考えさえ浮かんじゃうんだけど、それは単なる負け惜しみ。
何を隠そう、僕は学生時代にコンビニでバイトしようとして、面接で落されちゃったスネに傷を持つ身。
店長が言うことには「ちょっと暗いね、キミ」だって。
あ〜あ。
昔話はこのへんにしといて、まずは実際にコンビニで働いているバイトくんたちの声を聞いてくれ。
「お正月には毎年必ず、店長からお年玉をもらってますね。
たまにアイスの商品券なんかもくれますよ」
(ローソン・加盟店)
「平日の時給は850円なんですけど、日曜と視日は100円アップします。
あと、クリスマスやお正月も同じように100円アップですね」
(セブンーイレブン・加盟店)
「割引チケットがもらえました」
(ローソン・加盟店)
「ジュースは飲み放題です。バックヤードっていう後ろの部屋のことをバイトはみんな『ドリンクバー』なんて呼んでますよ。
店長にはもちろん秘密ですけどね」
(ローソン・加盟店)
ふむふむ、聞いてみるもんだ。
でも、いちばん驚いたビックリ大賞はなんといってもコレ。
「前の店のことですけど、支部で売り上げが一番になったご褒美に深夜バイトの四人全員にグアム旅行をプレゼントしてくれました」
(ファミリーマート・加盟店)
ゲゲ、スゴい。スゴすぎるぞ。
こんなにいいことぽっかりだったら辞めたくないという気持ちもわかるというものだ。
コンビニの経営形態は大きく分けて「加盟店」と「直営店」の二種類に分かれているのはご存じのとおり。
99%がオーナー経営による加盟店というファミリーマートに限らず、ほかのチェーンでも全体の九割以上を占めるのが「加盟店」だ。
これは経営者(オーナー)が店長をしている店舗のことで、酒屋などなんらかの商売からの転業というケースが多い。
もう一つは「直営店」。
こちらの店長は本社からの派遣社員なので、店長とはいえ、もちろん給料で働いている。
各チェーンともフランチャイズ経営という方式を取っている以上、「店の作り方」が店ごとに大きく変わることはないが、バイトにとってその形態の差が運命を左右しちゃうんだな。
加盟店の場合は、店長はネクタイをしているか?
バイトの人件費が店長の儲けに直接かかわってくるので、バイトの扱いに関しても全権を握る店長の性格がもろに出ちゃうのだ。
さっき挙げたバイトくんたちのコメントはいずれも加盟店だが、人柄もよく人情に厚い店長に当たった場合は率フッキーというもの。
なにしろグアムだって夢じゃないんだから(ちなみに、旅行をプレゼントした店は、その後、つぶれちゃったらしい……)。
だが、逆に、嫌な店長に当たったときはかなり覚悟したほうがいいみたい。
「休憩の15分はちゃんと給料から引かれてるし、防犯カメラでバイトの様子をずっと観察してるんですよ。
この前なんか、『さっきのお客は小さいほうのビニール袋で充分』だって怒られて。
すごいケチです」
(セブンーイレブン・加盟店)
などと、こうした場合はバイトの文句も店長に集中する。
バイトくんの入れ代わりが早く、いつも募集をかけているような店は避けるのが正解だろうね。
一方、直営店の場合、たとえ人柄が悪くても、自分の店ではないわけで、バイトと店長の距離は加盟店より開いているといえよう。
いい意味でクールってわけね。
「新商品もまず最初にウチにくるんですよ。
だから、古くないのに陳列できなくなった商品は、バイトに安く販売してくれるんです。
たとえばジュースが10円とか」
(ファミリーマート・直営店)
などと直営店なりの利点もあることはある。
ただし、ほかの加盟店の見本となるようなモデル店舗になっている直営店などは、新入社員の研修場所としての役割もあって、バイトへのチェックも当然厳しくなるそうだ。
だけど、ここで問題がひとつ。
その「直営店」と「加盟店」を事前にどうやって見分けるか?
各社の広報にたずねてみても、外見から区別はできないということだ。
もっとも信頼できる見分け方としては「店長がネクタイをしているかどうか」。
たまにユニホームの下にネクタイをしている人がいるでしょ。
その場合、その店は直営店という可能性が高そうだ。
ちなみにAM/PMはユニホームがポロシャツかトレーナーなので、見分けることができない。
もし嫌な店長に当たっちゃった場合、自分に合掌して、別のメリットを探そう。
実際、いつも店長の悪口を言いつつ、それでも辞めないバイト君も大勢いる。
いや、むしろこっちのほうが多いだろうな、たぶん。
でも、彼らをコンビニに引き止める理由ってなんだろうか?
「オーナーの奥さんに目を付けられて困ってます」
なんていう特殊な例は除いて、考えられるのは時給と立地条件だ。
アルバイト情報誌で調べてみると、東京近郊の場合、昼間が約800円〜850円。
深夜から早朝にかけての時間帯が1000円〜1150円というのが相場だから、一日8時間働くと8000〜9200円になる。
「そんなんじゃ、満足できるか。一回一万円以上じゃなきゃ、やる気がしない」
という人は、銀座や六本木や新宿の繁華街にある店を探せば、時給もきっと高いはず。
歌舞伎町一帯にはファミリーマートとAM/PMがある。
ちょっと覗いてみると、午前の一時というのに客はいっぱい。
深夜になっても客が途切れることがほとんどない。
ならば、時給もさぞかし高いんだろーなと思って、AM/PMのバイトくんに訊いてみると、
「深夜帯は一〇〇〇円です」
という答え。
へっ、一〇〇〇円?それなら家の近所と変わらないじゃん。
不思議に思って、ファミリーマートで同じ質問をしても深夜帯は軒並み1050円〜1100円ということだった。
思ったほど高くないので逆に驚いてしまう。
次の日、改めてそのことを店長に訊くと、こんな答えが返ってきた。
「そうですね。時給だけなら、お台場や銀座のほうが高いですよ。
ホントかどうか知らないけど、築地には時給1500円のところもあるらしいし。
でも、ほら、築地だとやっぱり通うのが不便でしょ。
新宿だと交通の便もいいから、ウチなんかでも通学の途中だからという理由でバイトしてる子が多いよね。
あと、あそこの東京モード学園の生徒も何人かいるよ」
なるほど、通学途中なら定期で通えるし、交通費ももらっちゃえば一石二鳥というわけだ。
一方、交通の便というよりは立地条件のみでバイト先を決めた、なんて人もいる。
「僕、女子大生が大好きなんですよ。
だから、女子大の近くのコンビニでバイトしてるんだけど、毎日毎日ハッピーっすよ。
時給なんて関係ないっす。
おつりを渡すときに女の子の手にちょっと触れるだけで充分っす」
(男性・十八歳)
それ以上の夢はもつな、つくるな、持ち込むな!
昼間のレジ内は戦場と化す
バイトをする際の気になる条件として「店長」「時給」「立地」について触れてみたけど、この辺でコンビニのバイトは実際、どんな仕事をしてるのか、訊いてみよう。
「だいたいどのチェーンも仕事内容は変わらないと思いますよ。
主な仕事は接客ですよね。
レジでする作業は会計のほかに、電気やガスの公共料金と電話科金の支払いがありますよね。
あと、宅配便や写真の受付とかは、ほとんどのコンビニでもやってるんじゃないかな。
面倒だなと思うのは肉まんとおでんですね。
面倒だからおでんのおたまもほとんど洗ってないですよ。
不潔っていう意味では、いつだったか、おでんの中にハエが浮いてたこともあったし。
『コイツ、泳いでるよ』って、びっくりしましたね」
(男性・二十一歳)
まっ、どんなに気をつけていても、相手は虫。ドアの開閉時に店内に入ってくることもあるだろう。
おでんは客の目に止まりやすいように、配置は入口の近くと決まっている。
そんならフタをしなさいと思うが、匂いと見た目で客の食欲をそそるためにあんまりフタはしないんだそう。
おでんや肉まんはどこのコンビニでもやっているけど、ローソンの「空揚げクン」やミニストップのお弁当類は、レジ後方にフライヤーなどの調理器具が並び、接客と同時にこなさなければならないので人数の少ない店では、昼間のレジ内は戦場と化すらしい。
「あと、商品の補充と品出しがありますよね。
『デイリー』と呼ばれる弁当類やパン類、ドリンク類なんかは店の売り上げの三割強を占めるんですよ」
(女性・十九歳)
だから一日に三回補充されるところがほとんどということだ。
「『品出し』のほかに『前出し』というのがあって、
並んだ商品がいつでも満タンの状態になっているように客が買った分だけ補充したり、奥から前に出したりするんですよ」
(女性・二十二議)
へー、なるほどねえ。
あと、もちろん掃除も欠かせないんでしょ。
「はい。
床掃除、窓ふき、はたきかけ、ゴミ出し、トイレ掃除とかいろいろです。
空調のフィルターはだいたい深夜のバイトがやることになっていて、裏口の水道で洗っていると空しくなることもありますけど……」
(男性・二十四歳)
とくにローソンはトイレもお客に開放しているだけあり、トイレ掃除も入念にしているとのこと。
こうして聞いてみると、一見ラクなようで、結構面倒なことが多いかも。
各コンビニではこれらの作業が全部チェックシートになっていて(本部から送られてくる)、バイトはそれを見ながら働くということになっている。
ただ、これも店長の性格を反映するらしく、「そんな紙、見たこともない」というバイトくんも珍しくない。
ズボラな店長はバイトくんの間では人気者?
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